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キャベツはどんな野菜?春キャベツと冬キャベツは何が違う?春キャベツの特徴を解説!

2024年02月29日

キャベツの旬の時期をご存じですか?

実は、キャベツは収穫する時期によって旬が異なります。

春キャベツは3〜5月ごろ、夏キャベツは7〜10月ごろ、冬キャベツは11〜3月ごろが食べごろです。

その中でも春キャベツはやわらかくてみずみずしいのが特徴です。

今回はキャベツの種類や春キャベツの特徴についてわかりやすく解説します。

キャベツはどんな野菜?春キャベツと冬キャベツは何が違う?春キャベツの特徴を解説!

キャベツとは

私たちの食生活で身近な存在ともいえるキャベツはどのような野菜なのでしょうか。

キャベツの歴史や種類、栄養などについてまとめます。

キャベツの歴史

キャベツはアブラナ科の多年草で球菜(たまな)や甘藍(カンラン)といった呼び名があります。

原産地はヨーロッパ南部の地中海沿岸地域で、日本には18世紀ごろにオランダから持ち込まれました。

現在のような球形のキャベツが食べられるようになったのは幕末から明治にかけてのことです。

その後、日本の気候に合ったキャベツが育成されて現在に至ります。

キャベツの種類

キャベツは種まきの時期の違いによって3つに分けられます。

秋に種をまき翌年春に収穫するキャベツを春キャベツといいます。

春キャベツは葉の巻き方がふっくらしているため柔らかく、みずみずしく甘いというのが特徴です。

鮮やかな緑色をしているためサラダとして用いられたり、火を軽く通したりしてキャベツの甘みを楽しむといった食べ方をします。

夏キャベツ(夏秋キャベツ)は春に種をまき、夏から秋にかけて収穫されるキャベツです。

群馬県などの冷涼な高原で栽培されるため、高原キャベツと呼ばれることがあります。

巻がしっかりしていて甘みが強く、葉も柔らかいためさまざまな料理の材料として用いられます。

冬キャベツは初夏に種をまき、秋の終わりから冬にかけて収穫するキャベツです。

肉厚でしっかりしているため、煮物に向いています。

キャベツの栄養

キャベツに含まれる主な栄養素は以下のとおりです。

・ビタミンC

・ビタミンU

・ビタミンK

・カロテン

・カリウム

・食物繊維

ビタミンCには過剰な活性酸素から細胞を守る抗酸化作用があり、皮膚や血管の廊下を防止してくれます。

ビタミンUはキャベジンとも呼ばれるもので、胃の粘膜を修復して働きを整えてくれます。

これらのほかに骨を丈夫にするビタミンK、生活習慣病の予防に効果があるカロテン、体内の塩分を輩出してくれるカリウム、便通を促す食物繊維などを含んでいます。

春キャベツの特徴

先ほど、キャベツは収穫する時期によって呼び名が違うと説明しましたが、春キャベツ独特の特徴はあるのでしょうか。

ここでは春キャベツの主な産地や冬キャベツとの違い、春キャベツの選び方、美味しい食べ方について紹介します。

春キャベツの主な産地

キャベツはアブラナ科の農作物であるため、もともとの旬は春です。

本来は暑さに弱いキャベツですが、夏でも涼しい高冷地で栽培することで夏秋キャベツが出荷できるようになり、涼しくなる秋から冬にかけて冬キャベツが作られ、通年で食べられる野菜となりました。

キャベツは他の葉物野菜と比べると重量があるため、輸送費のことを考えると消費地である都市近郊で生産するのが望ましいといえます。

春キャベツの生産が最も多いのは千葉県銚子市、次いで愛知県田原市、神奈川県三浦市、横須賀市、兵庫県南あわじ市と続きます。

いずれも近くに消費地となる大都市が控えています。

冬キャベツとの違い

流通時期以外に、春キャベツと冬キャベツに違いがあるのでしょうか。

最初に見た目を比べてみましょう。

春キャベツの見た目は緩くふんわりとしているのに対し、冬キャベツは楕円形でしっかりとした形をしています。

半分に切ってみると、春キャベツは黄緑色をしているのに対して冬キャベツは城っぽい色をしています。

次に食感を比べてみましょう。

春キャベツは葉に水分が多く柔らかいため、生で食べるのに適しているのに対し、冬キャベツは葉に厚みがあり、パリパリとした食感です。

甘味は春も冬も変わりませんが、春キャベツの方が生で食べる機会が多いため、甘いという印象を持ちやすいかもしれません。

春キャベツの選び方

良い春キャベツの見極め方は3点あります。

1点目は重さで、軽いものの方が水分が多く柔らかくておいしいとされます。

冬キャベツが重くずっしりとしたものがよいとされているのと比べると正反対といってよいでしょう。

2点目は葉の色で、外側に近い葉が柔らかく薄いものがおいしいとされます。

3点目は芯の状態で、みずみずしくて黒ずんでいないものを選びます。

切り口が小さく500円玉くらいのものがよいとされています。

保存方法

キャベツはどのようにして保存すればよいのでしょうか。

キャベツは暑さに弱い野菜ですので、冷蔵庫で保管するのが良い作物です。

1球保存する場合、そのまま冷蔵庫に入れてもよいですが芯を取り除いてから保湿するとより長い期間保存できます。

芯を取り除いた場所に水で濡らしたキッチンペーパーを詰めるとキャベツが乾燥するのを防いでくれます。

カットしたキャベツを保存する場合も、芯は取り除いた方がよいでしょう。

2分の1や4文1などにカットしたキャベツは切り口の断面を覆うように水で濡らしたキッチンペーパーをかぶせ、ポリ袋などに入れて冷蔵室で保存するとよいでしょう。

まとめ

今回はキャベツがどのような野菜か、春キャベツと冬キャベツの違い、春キャベツの特徴などについて紹介しました。

胃腸にもよく、年中手に入る食材であるキャベツは献立に欠かせない野菜です。

キャベツの本来の旬である春にこそ、美味しいキャベツを召し上がってみてはいかがでしょうか。