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青果とは?知っているようで知らない青果の種類と流通経路について解説
2023年09月01日
青果と聞かれても、とっさに何のことか分からないという方も多いかもしれません。
青果とは青物と果物が合わさった言葉で、簡単に言うと野菜と果物の総称です。
本記事では、青果とは一体何なのかを詳しく解説。
青果の種類や流通経路なども紹介します。
青果とは? 野菜と果物の総称
青果とは、食品の流通や小売における生鮮食品の分類の一つです。
生鮮食品は青果の他に、鮮魚と精肉が含まれており、加工食品は含まれていません。
青果に含まれるのは
青果に含まれる陸上で取れる農産物で、野菜や果実の他に、山菜やきのこなども含まれています。
野菜
野菜は基本的には食用となる草本性植物の総称で、主に葉、根、茎、花、果実が食べられます。
食べられる箇所によって、根菜類、茎菜類、葉菜類、果菜類、花菜類に分けられます。
以下では、各種類の代表的な野菜を紹介します。
根を食べられる野菜
植物の根の部分が食べられる野菜は根菜類と呼ばれています。
・ダイコン
・ゴボウ
・ニンジン
・ジャガイモ
・サツマイモ
・カブ
・サトイモなど
茎を食べられる野菜
地下茎も含めた植物の茎の部分が食べられる野菜は茎菜類と呼ばれています。
・タマネギ
・アスパラガス
・ウド
・タケノコなど
葉を食べられる野菜
植物の葉の部分が食べられる野菜は葉菜類と呼ばれています。
・キャベツ
・レタス
・ホウレンソウ
・コマツナ
・ハクサイ
・ニラ
・ネギ
・ミツバなど
果実を食べられる野菜
植物の果実の部分が食べられる野菜は果菜類と呼ばれています。
・キュウリ
・トマト
・ナス
・カボチャ
・ピーマン
・ズッキーニ
・オクラなど
花を食べられる野菜
植物の花の部分が食べられる野菜は花菜類と呼ばれています。
・ブロッコリー
・カリフラワー
・アーティチョーク
・ミョウガなど
果物
果物は食用となる果実のことで、基本的には気に実る果実です。
野菜に分類されるもので一般的には果物と認識されている果実的野菜も含まれます。
仁果類
花柄の先端にある部分が発達して果実になる果物は仁果類と呼ばれています。
・ナシ
・リンゴ
・ジューンベリー
・カリンなど
準仁果類
準仁果類は仁果類と同じように子房が発達した果物で、柿・みかんなどのかんきつ類が含まれます。
・カキ
・ミカン
・グレープフルーツ
・レモン
・ライムなど
核果類
内果皮が木質化した種子を包んでいる果実を核果類と呼ばれています。
硬い殻に包まれた1つの種を果肉が包んでいるのが特徴です。
・サクランボ
・モモ
・アンズ
・ウメなど
漿果類
漿果類は、外果皮は薄く、内果皮は水分が多い果実で、中央にやや硬い種皮の種子があります。
英語ではベリーと呼ばれている果実です。
・キウイ
・イチゴ
・ラズベリー
・ブラックベリー
・ブルーベリーなど
殻果類
果皮が乾燥して硬くなり、主に種子を食用として用いる果樹です。
種実類や堅果類とも呼ばれ、英語ではナッツと呼ばれている果実です。
・アーモンド
・クリ
・クルミ
・ペカン
・イチョウなど
果実的野菜
果実的野菜とは野菜に分類されるけれど一般的には果物と認識されている植物のことです。
・メロン
・スイカ
・バナナ
・パイナップルなど
青果の流通経路について
野菜や果物などいろいろな種類のある青果類ですが、生産者から消費者へはどのように届けられるのでしょうか。
ここでは、青果の流通経路について解説します。
大半は卸売市場を経由
国内生産された野菜や果物は生産者(農家や果樹園)から、農協などの出荷団体を経て、卸売市場へ出荷されます。
卸売市場からスーパーマーケット、生活協同組合(生協)、八百屋、果物屋などの小売業者を経て、消費者に届けられます。
野菜類の約7割、果物の約5割は、卸売市場を経て市場に流通しています。
輸入野菜や果物は商社などを経由
海外産の野菜や果物は、商社などが海外の生産者と生産契約をし、国内へ輸入されます。輸入された農産物は卸売市場に出荷されたり、直接スーパーなどの小売業者へ出荷されます。
青果市場の役割
青果の卸売市場である青果市場では、各地の生産者や農協、商社などからさまざまな野菜や果物が集められ、スーパーや八百屋などの小売業者に販売されます。
青果市場の役割には、さまざまな青果物を集荷して仕分ける役割と、公正な価格を決める役割があります。
また、青果市場は小売業者だけでなく、外食産業や加工業者へも青果物を販売しています。
卸売市場を経由しない流通
生産者や出荷団体から直接、スーパーマーケットや生協へ出荷されることもあります。
卸売市場を経由しないため、低価格で新鮮な野菜や果物を提供できます。
また、インターネットや通販で、生産者から直接消費者へ販売する産地直送販売をする生産者も近年増えてきています。
まとめ
青果とは普段何気なく食べている野菜や果物の総称ですが、生産者が心をこめて作った青果物が家庭の食卓に届くまでは、出荷団体、卸売市場、小売業者といろいろな場所を経由してきます。
最近では、卸売市場を通さずに産地直送で直接消費者に届けられるルートも増えてきています。
消費者としての選択肢は増えてきているので、安全で新鮮な野菜や果物を購入したいという方はいろいろ調べてみてください。