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ふきのとうを食べ過ぎるとどうなるの?適量や注意点を解説

2024年03月29日

春先に旨味が増すふきのとう。ふきのとうを食べる際に「ふきのとうって食べ過ぎるとどうなるの?」
と気になる方も多いでしょう。

そこで今回は、ふきのとうと食べ過ぎの関係についてご紹介します。
ふきのとうを食べる際の注意点や適量などについて知りたい方は、本記事を参考にしてください。

ふきのとうの食べ過ぎで起こる症状

食べ物はなんでも食べ過ぎは良くないと言われますが、ふきのとうはどうでしょうか。
ふきのとうも食べ過ぎるとさまざまな問題が発生します。
ふきのとうの食べ過ぎで起こる主な症状は、以下のとおりです。

・下痢や腹痛
・アレルギー症状

それぞれについて詳しく解説します。

下痢や腹痛

ふきのとうを食べ過ぎると、下痢や腹痛などの症状をきたす場合があります。
上記の症状は、ふきのとうに含まれる「アルカノイド」が原因です。
アルカノイドを多く摂取すると、中毒症状を引き起こす危険性が高まると言われています。
栄養が豊富に含まれているからとふきのとうを大量に食べると消化器官に影響を与えるため、食べ過ぎには気をつけましょう。

アレルギー症状

ふきのとうは、キク科に分類されるため、アレルギー体質の方は注意が必要です。
なかには、ふきのとうを食べてアレルギー症状を発症するケースもあります。
ふきのとうを食べて発症するアレルギー症状は、主に以下のとおりです。

・喉や顔周りのかゆみ
・全身のじんましん
・嘔吐

アレルギー症状が重症になると、呼吸困難を引き起こし、肝機能の低下やアナフィラキシーショックを起こす場合も。
アナフィラキシーショックで命が奪われるケースもあります。
ふきのとうを初めて食べて、美味しいからとたくさん食べ続けるとアレルギー反応が出る場合もあるため、注意しましょう。
食べ始めて喉やからだにかゆみを感じたり違和感を覚えたりした際は、食べるのを控える判断をしてください。

ふきのとうを食べるときの3つの注意点

ふきのとうを食べる際の注意点は、主に以下の3つです。

➀アク抜きをしっかり行う
➁根の部分は食べない
➂毒草との混合に注意する

それぞれについて詳しく解説します。

➀アク抜きをしっかり行う

ふきのとうを食べる際は、アク抜きをしっかりと行いましょう。
ふくのとうは独特な苦みを楽しめる食材。
しかし、そのまま食べてしまうと苦みが強いため、食べる前にアク抜きをするのが一般的です。
また、ふきのとうには「フキノトキシン・ペタシテニン」という肝毒性の強い成分が含まれているため、上記の成分を和らげるためにもアク抜きは必要不可欠な作業といえます。

水に浸しておくだけで簡単にふきのとうの苦みを軽減できるので、料理の逆算をして早めに下処理をしておきましょう。
浸水時間は30分程度が目安です。
苦みだけでなくえぐみも薄れ食べ易く、安全性も高まります。

➁根の部分は食べない

ふきのとうを食べる際は、根の部分を取り除きましょう。
じつは、ふきのとうの根には毒性が1番多く含まれています。
そのため、ふきのとうを小さく刻まずそのまま食べる際は、根の部分を取り除いてから調理しましょう。
山菜を採る際は、ふきのとうの根の部分を残した状態で切り取れば、根の部分を誤って食べる危険性を防げるのでおすすめです。

➂毒草との混合に注意する

ふきのとうに似た植物で「ハシリドコロ」があります。
ハシリドコロは、九州地方や四国地方で見られる植物。
ハシリドコロの新芽がふきのとうに似ているため、間違えて食べてしまう方がいますが、中毒めまいや嘔吐などの症状をきたす危険な植物です。
とくに山菜採りでトラブルが起こるため、注意しましょう。

ふきのとうの適量は「1日350g未満」!

ふきのとうは1日350g未満が適量です。
1個あたり10gのふきのとうであれば、35個は食べられます。
適量以上の摂取をすると、過剰摂取による下痢や腹痛を起こす危険性があるため気をつけましょう。
また、適量が350g未満だからと、からだへの負担を考えずに食べ続けるのはよくありません。
人それぞれ体調の良さや1日に摂取できる量は異なります。
350gを超えない範囲で体調を考慮しながら食べるよう心がけましょう。

ふきのとうに含まれる栄養素と効果

ふきのとうに含まれる代表的な栄養素と得られる効果は、主に以下のとおりです。

含有栄養素含有量(100gあたり)効果
ビタミンE3.2㎎血行促進、老化予防
ビタミンK92µg骨粗鬆症予防
カリウム740㎎高血圧予防

ビタミンEには血行促進効果が期待でき、冷え性予防につながります。
また、自律神経の乱れを整えてくれる嬉しい効果も。
抗酸化作用によるアンチエイジング効果に期待ができるため、ふきのとうは美容に欠かせない食材と言えるでしょう。

ビタミンKは、骨づくりに欠かせません。
骨粗鬆症予防のために、高齢者だけでなく若いうちから積極的に摂りたい栄養素です。
妊娠中や授乳期はとくに不足するため、ふきのとうを食べてビタミンKを意識できると良いでしょう。

カリウムは、体内のナトリウムを調整してくれる大切な栄養素。高血圧やむくみが気になる方は積極的にふきのとうを食べてカリウムを摂取するのがおすすめです。

まとめ

ふきのとうは、食べ過ぎると下痢や腹痛を伴います。
なかには、アレルギー症状を発症する方もおり、呼吸困難やアナフィラキシーショックを起こす場合もあるため、注意が必要です。

また、ふきのとうを食べる際は、アク抜きをしっかり行う、根の部分を食べないようにするなどいくつかの注意点があります。
ふきのとうを食べる際の注意点や適量などについて知りたい方は、本記事を参考にしてください。